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臨済寺での坐禅会と介護の日

座禅会について

アクタガワでは、毎年「介護の日」の11月11日前後に「坐禅会」を開催しています。今年も臨済寺(静岡市葵区大岩)のご厚情により、故人のご冥福を祈るとともに、自分自身を見つめ直す坐禅会を11月12日に行いました。坐禅会は2008年より始め13回目になります。

私達は、日頃外部からの情報の洪水のなかで暮らしています。もちろん情報は必要ですが、人間もPCの容量と同じで、詰込みすぎると新しい柔軟な発想が生まれてきません。期待を超える価値や革新的なサービスを提供していく為にも、人間の生きがいを追究する為にも、自分自身を「空」にする機会を私達は大切にしています。今年は、臨済寺の新型コロナウィルス対策へのご配慮により、座禅会場の襖を閉めず開放し、ソーシャルディスタンスを保つため参加人数を各施設代表者1名のみに制限しました。マスク着用・手指消毒・検温を実施するなど、密閉空間、密集場所、密接場面の「三密を回避」した新しい様式での開催となりました。

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介護の日とは

「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」の語呂にあわせて、2008年7月の厚生労働省「福祉人材フォーラム」において「11月11日」を「介護の日」と定め、厚生労働大臣より発表されました。"介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日"としています。(厚生労働省ホームページ「介護の日について」より抜粋)

老師講話「仏教における三密」

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坐禅後には、老師から新型コロナウィルスによって変わった新たな生活様式で、今をどう生きるかのヒントとして「仏教における三密」の講話をしていただき、「社会」の捉え方や、自分という「個」の内面を見つめ直す貴重な時間を過ごすことができました。

仏教における三密として「身密(しんみつ)」「口密(くみつ)」「意密(いみつ)」があり、
「身体や行動(身)を整え、言葉や発言(口)を正しいものとすれば、おのずと心や考え(意)も整う」という生き方を教えて頂きました。

・「身密(しんみつ)」/お互いの感染を避けるため、手洗い・うがい・消毒やマスクの使用を怠らない。不要不急の外出を控えるなど、命を守る行動をする。
・「口密(くみつ)」/孤独にならないようにと、心身の健康を保つため交流を断ち切らない。また、悪口を言わない、人の揚げ足をとらない、デマを流さないなど。
・「意密(いみつ)」/押し寄せる情報にまどわされて、心をみださない。外出できない中でも、楽しくなることに前向きに試みることを忘れない。
・「身体は遠くても心は近くに」/ソーシャルディスタンスやリモートの世界になっても忘れてはいけないこと
・「温もりと思いやりのあるふれ合い」/ロボットやリモートの世界になっても忘れてはいけないこと
・「貴い名を持たず、目立った地位も無く、評価も結果もえられていないと思う人こそ、大舞台を演じている。端役は一人もいない。雑草という目はない。」

臨済寺について

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臨済寺(りんざいじ)は、静岡市葵区大岩にある臨済宗妙心寺派の禅寺です。賤機山(しずはたやま)の麓に位置し、修行の専門道場として、僧侶を志す雲水達が日々修練に勤しんでいます。臨済寺は戦国大名「今川家」の菩提寺で、臨済寺本堂(方丈)は、国の重要文化財に指定されています。院内や庭園、書院、峰に設えた茶室など、徳川家や今川家の歴史を感じる貴重な空間としても知られています。徳川家康公(松平竹千代君)が今川家の人質として幼少期に12年間を過ごした「竹千代君手習いの間」も現存しています。

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今川義元公と今川氏輝公の像

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竹千代君手習いの間

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