【事例】介護保険の利用に前向きでない方がリハビリを通じて笑顔を取り戻すまで
介護が必要となったきっかけ
70代女性、夫と二人暮らしA様の例です。A様は体を動かすことが大好きでジムに通ったり、習い事をしたりと活発な方でしたが、7年ほど前に脳梗塞を発症。その時は比較的軽度で、リハビリで車を運転できるほどまで回復しました。しかし、その後脳梗塞が再発して、左半身の麻痺と失語の後遺症が残り、家族による介護を受けていました。
家族の困っていたこと
A様には思ったことがうまく言葉に出せない失語や左半身の麻痺といった後遺症がありました。しかし、年齢も若く、介護保険を利用することが自身の衰えだと感じてしまうようで、サービスの利用には後ろ向きででした。また、そのような状態であることから身内以外とのかかわりを持つことを避けたがる傾向があり社会との交流はほぼなくなり、家族の介護負担が増していました。
介護保険の申請へ
そんな時、新聞折り込みで知った脳梗塞リハビリBOT静岡を家族と相談して利用することになりました。利用から間もなく、担当する理学療法士は「介護保険と併用したほうがより効率的なリハビリができるようになる」と介護保険の申請を勧めました。「リハビリができるなら介護保険を利用してみたい」と思ったA様とご家族様は、紹介を受けたKケアマネに相談し、介護保険の申請をすることにしました。介護保険の認定結果では要介護4と判定されました。
サービスの利用へ
介護サービスに後ろ向きという点が気になりましたが、保険外でもリハビリを利用するなどリハビリに対する意欲はあるため、リハビリ中心としたサービス構成を考えました。
本人・ご家族の希望
本人は若いため羞恥心があり、うまく意思伝達ができないことをもどかしく感じているようでした。また、できれば介護保険はまだ使いたくないと考えていました。 一方、娘様はリハビリを頑張って、改善しないまでもこれ以上悪化しないことをに望んでいました。また、A様は介護保険の利用に否定的でしたが、娘様は介護負担が増し、家族が共倒れになることを心配していました。
ケアマネジャーの提案
A様は他人に介護されることに抵抗があるため、リハビリを進めると共に、自身でできることを増やすための環境を整えることが重要だと考えました。そこで最初にKケアマネは脳梗塞リハビリの理学療法士と共にご自宅を訪問しました。自宅内の生活環境を確認し、トイレや浴室、生活における動線などを確認し、訪問看護師による訪問リハビリと、福祉用具の活用、住宅改修を提案することにしました。
①訪問看護師による訪問リハビリの導入
自分のことは自分でできる限りやりたいと願うA様には、自宅で安全に動くためのリハビリが必要でした。そのためには生活しているご自宅の環境が最適なため、訪問看護師によるリハビリを導入しました。
②福祉用具のレンタル・購入
介護生活においては介護する側の負担を考慮する必要があります。まずは、A様はご自宅ではベッド上で過ごすことが多いため介護用ベッドをレンタル。さらに外出時や体調の悪い時の移動用に、車いすが必要でした。外出時は玄関の上がり框に段差もあるため、設置式のスロープも用意しました。また、トイレまでの移動で転倒することも多く見られたため、家族不在時や夜間の排泄用に、ポータブルトイレを購入し、ベッド横に設置しました。
③住宅改修
理学療法士からご自宅を訪問した際に受けたアドバイスをもとに廊下、玄関に縦横の手すりを設置しました。さらに居室の入口部分にも手すりを付け、居室内には据え置き型の手すりを設置しました。
④デイサービスの利用
訪問看護師によるリハビリで、介護保険の利用に対する抵抗感は薄まったものの、やはりデイサービスには抵抗があるようでした。しかし、リハビリ量を増やすためにリハビリ中心型のデイサービスの利用をした方がいいこと、脳梗塞リハビリと同じ建物にデイサービスがあることを説明するとで、デイサービスに行くことに納得した様子でした。
社会とのかかわりを取り戻す
KケアマネはA様の暮らしにおいて身体機能の低下以外にもう一つ大きな課題があると考えていました。それは社会とのかかわりです。失語や片麻痺といった症状から自宅に閉じこもりきりの生活となっていましたが、まだ70代のA様です。なんとか彼女が笑顔で過ごせるような日常にしたいと考えました。
自信の回復
福祉用具の導入と、訪問看護による自宅内での動き方のリハビリ・指導により自分でできることの範囲を広げることができました。できることが増えたことは、A様の気持ちに前向きさが出るきっかけとなったようです。
デイサービスで笑顔が見られるように
はじめはリハビリが目的だったデイサービスも、楽しむことができるようになっています。デイサービスの職員さんや周りのお客様と一緒に過ごすことで気持ちに変化が出てきたようです。家族以外にも頼っていいと思えるようになったんだと思います。笑顔が見られるようになったのはデイサービスの職員さんのおかげだと思います。
Kケアマネの感想
初めての介護認定で要介護4、しかも介護には抵抗があるというのはなかなか珍しいケースで、どのようにアプローチすべきか少し考えました。しかし、ご本人様と話す中で、その希望に沿った対応、リハビリが可能性を広げることに繋がり、結果として今では笑顔でいる時間が増え、表情が明るくなったとご家族様も喜ばれています。介護というとすぐにお風呂に入れる、食事を作るといったことを考えがちですが、本人の気持ちに沿うということの重要性を改めて認識させられるケースでした。
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ハートフルホーム静岡中央
所在地 | 静岡市駿河区馬渕1-8-1 |
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TEL | 054-205-1988 |
FAX | 054-205-1989 |
実施しているサービス | 訪問介護 デイサービス 居宅介護支援事業所 |
ハートフルホーム八幡(生活リハビリ八幡・居宅介護支援事業所)
所在地 | 静岡市駿河区有東2-10-10 |
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TEL | 054-204-0688 |
FAX | 054-204-0689 |
実施しているサービス | デイサービス 居宅介護支援事業所 |
ハートフルホーム清水銀座
所在地 | 静岡市清水区銀座13-30パルシティ2F |
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TEL | 054-361-2188 |
FAX | 054-361-218 |
実施しているサービス | 訪問介護 デイサービス |
脳梗塞リハビリBOT静岡 静岡店
所在地 | 静岡市駿河区馬渕1丁目8-1 |
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TEL | 054-289-6588 |
FAX | 054-270-7010 |
実施しているサービス | 脳梗塞リハビリ |
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ぺんぎん福祉用具サービス
所在地 | 静岡市駿河区馬渕1-8−1 |
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TEL | 054-269-6306 |
FAX | 054-270-7010 |
実施しているサービス | 福祉用具貸与 特定福祉用具販売 住宅改修 |