きっかけ
E様 80歳 女性 要介護1
夫が他界し、一人暮らしのE様。最近徐々に物忘れが出始め、薬の飲み忘れが多くなっていました。また、生活リズムも崩れているようで、食事がきちんと摂れているのかも心配でした。家族が地域包括支援センターに相談し、様々なサービスで対応できる小規模多機能型居宅介護を紹介されました。
本人・ご家族の希望
本人は寝たきりになるのは困るとは考えていましたが、他人に関わられるのには抵抗があるようでした。長男夫婦は薬をきちんと飲むこと、食事をきちんととること、人と関わり閉じこもりきりにならないようにしたいと考えていました。
サービスの利用開始
本人は家で一人でいるよりはいろいろな人と話をしたいという気持ちはありましたが、デイサービスに行くことにはなんとなく抵抗がありました。また、知らない人を家に上げることにも抵抗があったため、訪問で会話をすることからスタートしました。
困っていることや楽しみにしていることなどの話をし、薬を飲んだかを確認して帰るだけをしばらく続けました。ケアマネとヘルパーも同行するようにしてヘルパーとの関係ができたところで、一緒に買い物に行くことを始めると、家に上がることを許し、冷蔵庫の整理もさせてもらいました。家に上がることがOKとなると、掃除や洗濯などもヘルパーと一緒に行うようになり、家の中も片付いてきました。
ヘルパーに慣れてきたところでケアマネジャーは通いサービスに行くことを提案しました。慣れたヘルパーもいるならと通いサービスに行くことにも同意し、通いサービスを週1回利用することになりました。
サービスを利用するようになって
薬の飲み忘れや不規則な生活で、気分も落ち込みがちだったE様も、ヘルパーの声掛けできちんと薬を飲み、食事も摂れていることで体調も安定しています。気分も前向きになっているようで通いに行くのは週1回でしたが、もう一日行ってもいいかなと話しているようです。次の訪問時に増回も相談したいと思います。