きっかけ
U様 女性 85歳 要介護4
U様は両足に力が入らない状態となってしまい、歩行困難で入院しました。足の変形もありリハビリ病院を退院後も歩行困難な状態。さらには認知症や尿意がないといった症状もあり、家族の介護負担が大きいと感じていました。ケアマネジャーは家族が仕事で朝早く家を出て、帰りも遅いため、デイサービスと訪問介護の組み合わせではなかなか難しい部分があると感じ、小規模多機能の利用を勧めました。
本人・ご家族の希望
本人は在宅での生活を強く希望しており、また家族もなんとか今までのように自宅で生活できるようにしたいと考えていました。
小規模多機能計画作成の提案
家族は仕事で朝7:00頃には家を出て、帰りは20:00頃とのことで、家族の送り迎えによる通いサービスを提案しました。また、家族が休みの土日は訪問で排泄介助を行うことにしました。体調が悪い時は立位をとることも難しくなり褥瘡(床ずれ)のリスクが高まるため、その時は施設に宿泊し、対応することにしました。
サービスの利用を開始して
月曜から金曜まで週5日、朝から夕方まで小規模多機能の通いで過ごし、土曜と日曜は一日4回訪問で排泄介助を利用しています。24時間定額で運営している小規模多機能だからできる対応です。また体調の良いタイミングで宿泊を連続利用し、その間に生活リハビリを実施して下肢筋力を強化。長時間の立位保持と、少しだけ手すりを使った歩行が可能となりました。
無理なく、不安なくサービスを利用できるようになりご家族様の介護負担も大幅に軽減されました。今はご家族様の仕事が休みの平日などは、遅く施設に来たり、入浴だけで短時間で帰ったりして家族一緒に過ごせる時間も増えました。