介護が必要となったきっかけ
K様 87歳 男 要介護2 F様 85歳 女 要介護2
K様とF様はご夫婦で二人暮らしです。K様は前立腺肥大と認知症、F様は高血圧と認知症がありましたが、身体機能の衰えはそれほどなく、二人ともデイサービスを利用していました。隣家に長女夫婦、長男一家は市内に住んでおり、介護をしていましたが、仕事が忙しく、たまにしか顔を出すことができない状況でした。そんな中、二人の認知症も徐々に進行し、介護負担が大きくなっていました。
本人・ご家族の希望
長女、長男の2人の家族は、認知症が進んでもできるだけ自宅で生活してほしいと考えていましたが、みな仕事が忙しく、介護に関わることが難しいので何とかしたいと考えていました。K様もF様も自宅で生活を続けたいけれど、二人の負担となることを申し訳なく思っていました。
ケアマネジャーの提案
介護負担の増加に伴い、ショートステイ利用の増加もあり、介護保険の限度額を超えることが多くなっていました。ご家族の時間による介護負担の増加、金銭的負担の増加を考慮し、ケアマネジャーは小規模多機能型居宅介護の利用を勧めました。
小規模多機能型居宅介護の利用に際してはケアマネジャーが専属の計画作成担当に変更になります。またデイサービス、訪問介護も小規模多機能型居宅介護の通いサービス、訪問サービスに変更となります。慣れ親しんだ職員さんたちであったため、名残惜しいものの、計画作成担当の方もしっかりと情報を引き継ぎ、サービスの利用を開始しました。
サービスを利用するようになって
小規模多機能は通いを週5日と週1回の宿泊で利用することになりました。長女が出勤する朝8時ごろに施設まで送り、仕事帰りの18:30頃迎えに来ます。昼食も夕食も施設で食べているので、家に帰ったら着替えて寝るだけの状態となっています。週1回は施設に泊まっているため、朝の支度などからも解放され、負担は大きく軽減されました。また、小規模多機能型居宅介護の料金が定額制になっていることで費用負担も大幅に軽減されています。